夏の京料理の定番といえば鱧落おとしです。梅肉や酢味噌食べますが、食欲不振の夏には梅肉がぴったりです。
鱧料理と一緒に冷酒なども愉しむのがおすすめで、京都の酒造メーカーの玉乃光酒造の大吟醸なんか美味しいですね。
6月に入ると梅雨入りしてジメジメと蒸し暑い日が続きますが、いよいよ祗園囃子の練習が室町界隈で聞こえてくる季節になってきます。
懐石料理店では、季節の風情を大切にして、6月に入ると食材や器が夏用に変わり、設えも夏座敷、夏座布団に変わります。 また、器は切子や、青竹等が多く使われるようになり、京野菜「賀茂茄子」もそんな初夏の素材のひとつです。
鱧以外によく出てくるのが賀茂茄子です。田楽、のしぎ焼きなど、賀茂茄子はきめ細かな果肉がぎゅっと詰まっていて歯ごたえがよく、果物のような瑞々しい独特の食感です。
また、夏の京野菜といえば万願寺とうがらしがありますが、これはシンプルに焼いてかつお節をかけて醤油で頂くのがベストであると個人的には思っています。
皆様は鯖寿司というものに慣れ親しんでいますでしょうか? 京都市内は海が遠く、福井の若狭湾からのサバを塩漬けにして市内に運んで調理するという文化があります。 そのサバを調理したのが鯖寿司で京料理の一つとして食されています。
こういった、夏の京都のグルメを満喫するには「川床」がおすすめです。