ごあいさつ

栄寿庵は、昭和25年（1950年）、京都駅のほど近くで料理旅館「ハトヤ瑞鳳閣」を起源として誕生いたしました。
創業当時は西京焼きを販売しておりませんでしたが、京料理の伝統を大切に守りながら、仕出し料理や懐石を通じて多くのお客様、そして寺社仏閣の皆様に支えられ、長い年月を歩んでまいりました。

時代が移り変わる中、
「京都の味をもっと身近に、日々の食卓で楽しんでいただきたい」
その思いから、私たちは新たに“西京焼き専門店”として一歩を踏み出しました。

京都の白味噌は、塩分が控えめで、上品な甘みと香りが特徴です。
その特性を最大限に活かすため、素材選びから漬け込み、火入れ、保存に至るまで、創業以来受け継がれてきた職人の技と知恵を細部まで注いでおります。

「包むように漬け、焦がさぬように焼く。」
手間を惜しまず、まっすぐに素材と向き合う姿勢こそが、京都の味を支える根幹だと考えております。

皆様の食卓に、ふわりと甘く、どこか懐かしい京都の香りをお届けできますように。
そして、栄寿庵の西京焼きが日々のひと時を豊かに彩るお手伝いとなれば、これ以上の喜びはございません。

どうぞ末長くご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。